メタバースの学校5校、徹底比較。メタバース教育のメリットとデメリットも分析。

近年、注目されているメタバース」という概念があります。メタバースとは、仮想現実空間における人間の活動や社会経済活動を指します。これに関連し、世界中でメタバース教育が注目されており、日本でも多くの学校で導入されています。本記事では、メタバースの学校5校を徹底比較し、メタバース教育メリットデメリットを分析していきます。*書き出しはChatGPTで作成。

メタバースの学校 5校

MEキャンパス

今年4月から開講している学校で、パソコン上のメタバースで学校生活を送ることができます。メタバース関連技術を習得することをメインとしており、UnityCGプログラミングを学習できます。

コースは3つあります。

  • メタバースプロダクション専攻
  • メタバースCG専攻
  • メタバースプログラミング専攻

このほか、著名人による特別授業学園祭などの学校行事もあります。さらに、進学・就職サポートもあります。

この3つのコースは

  • 1年間の「誰でも入学コース」

であり、どれか一つを選択する形になっています。

さらに、

  • 3年間の「通信制高校同時入学コース」

があり、高卒資格取得が可能になります。

以下からアクセスできます。

メタバース情報工学学校

今年の9月から開講する学校で、基本的にはVR空間内学校生活を送ります。HMDと言われるVRゴーグルを装着して、メタバース空間内で授業を受けます。*PCでの受講も可能です。

コースは大きく分けて二つあります。

  • AI・データサイエンスコース
  • ゲーム・メタバースクリエイターコース

二つのコースの中で、プログラミングの授業があり、Python、C言語、C#などを学習することができます。また、課外授業外部講師による講義も行われます。情報基礎科目や英語の授業があり、網羅的に技術を学ぶことができます。自身で稼ぐ力をつけるという意味で、サーバーサイドHTML, CSS等のフロント制作の授業もあります。

また、実際の課題に対して、実証実験を通して実務経験を積むことができるようになっており、チーム開発プロジェクトマネジメントの経験を積むことができます。そのほか、科目履修のプランもあり、ニーズに合わせて選ぶことが可能です。

プラン一覧

コース名プラン費用定員
機械学習フルコース (データサイエンス含む)1,235,00020
授業 + 個人開発 + 実務経験コース525,00010
授業動画 + 個人開発355,000毎月10
データサイエンスフルコース (機械学習含む)1,235,00020
授業 + 個人開発 + 実務経験コース525,00010
動画 + 個人開発355,000毎月10
Unityフルコース (CG・ゲーム開発含む)1,235,00020
授業 + 個人開発 + 実務経験コース625,00010
動画 + 個人開発395,000毎月10
CGフルコース (Unity・ゲーム開発含む)1,235,00020
授業 + 個人開発 + 実務経験コース525,00010
動画 + 個人開発325,000毎月10
Webデザイン授業 + 個人開発 + 実務経験コース475,00010
動画 + 個人開発325,000毎月10
法人プランフルコース1,500,00020
リスキリング160,00020
交流コース50,00030
費用と定員 (最低開校人数10名)

以下からアクセスできます。

N高等学校・S高等学校

通信制高校の1つで、インターネットを使って全国どこからでも高校教育を受けることができます。N(S)高では、学習内容をオンライン上で提供し、生徒は自分のペースで進めることができます。また、オンライン授業やオンラインでの質問や相談が可能です。

N(S)高は、通常の高校と同じように文系・理系コースを設けており、卒業後には高校卒業資格とともに文理両方の選択科目履修の証明書も取得できます。また、N高は情報処理技術者試験や国際的な資格であるTOEIC、TOEFLなどの受験にも対応しており、生徒自身が進路を選択できるようになっています。

N(S)高の特徴は、フレキシブルな学習スタイルであり、生徒が自分のペースで学習を進めることができる点です。また、オンライン授業やオンラインでの質問や相談ができることで、生徒の疑問や問題を迅速に解決することができます。さらに、多くの生徒がITに関心を持っており、プログラミングWebデザインなどの専門的な分野について学ぶことができます。

コースは4つあります。

  • ネットコース
  • 通学コース
  • オンライン通学コース
  • 通学プログラミングコース

2021年には、N高VR校舎がオープンしました。この校舎は、生徒がVRヘッドセットを装着して、3Dの教室や図書館、体育館などを体験することができる施設です。N高VR校舎では、オンライン授業やオンラインイベントが開催されるほか、生徒同士がVR空間で交流することもできます。

また、N高では、VRを活用した授業も実施しています。たとえば、生物学の授業では、VRで細胞や生物の内部を観察したり、地理学の授業では、VRで地球上の場所を探検したりすることができます。さらに、プログラミングやWebデザインなどの分野においても、VRを活用した授業が開講されています。

N高では、VRを教育に積極的に取り入れることで、生徒がよりリアルな体験を通じて、学びを深めることができると考えています。また、VRを活用することで、地域や時間の制約を超えた、より自由な学びの環境を実現することを目指しています。

*文章の一部はChatGPTで作成。

以下からアクセスできます。

柳商学園柳川高等学校

柳商学園柳川高等学校は、NTTコミュニケーションズと共同で、メタバースを活用した実証実験を2022年10月24日に開始しました。実証期間は10月24日〜2024年3月31日の予定です。

NTTコノキューが提供するXRプラットフォーム「NTT XR Space WEB(DOOR)」を活用して柳川高校の校舎や教室をメタバース空間に再現します。メタバース上で国際交流授業や国内向けのオープンキャンパスなどの実現を可能にし、実際の校舎にいなくても、まるでその場にいるかのような体験ができるようにします。

柳川高校では、同実証によって再現されたメタバース空間上で通常授業やオープンキャンパスに加え学外交流を行うことによって、時代に即したコミュニケーションスキルの育成を目指します。さらに、国境を越えた異文化交流などを目的に、「グローバル学園構想」の一環として例年行っていた取り組みもメタバース上で実施します。具体的には、コロナ禍でWeb会議のみとなっていたタイの附属中学校との交流授業を、メタバース上で行います。

参加者は、アバター(分身)の姿でメタバース空間内の回遊や他のアバターとのチャット、音声によるコミュニケーションを体験可能です。アバター同士の距離に応じて声の大きさを変化させることで、他の参加者との「距離感」をより感じられるようになり、実際の校舎にいなくてもその場にいるような体験ができます。また、VRゴーグルを着用することによって、視覚的にも立体的な空間を味わえるので、より臨場感をもった体験効果が見込めます。

 「NTT XR Space WEB(DOOR)」は、バーチャル空間をイベント開催やコンテンツ展示などに活用することを可能にするXR(クロスリアリティ)プラットフォーム。好みのアバターで3D空間内を自由に動き回れるので、その場の臨場感を味わえるとともに、多人数でも現実空間のようにスムーズなやり取りできるなど、Web会議とは異なるコミュニケーション体験を実現します。

以下、参照元

メタバースの学校

「メタバースの学校」とは、メタバースを2.5時間で完全理解する為に作られた「特別カリキュラム」です。メタバースは体験しなければ分かりません。その上で、メタバーストレンドを「技術・歴史・ネットビジネス」の観点から学習するセミナーを受講できます。開催回数50回超、すでに600名を超える方々が体験し、50社を超える企業研修に採用されたカリキュラムです。*2023年2月現在

メタバースの学校 麻布十番クラスの特徴

  • VR初心者の方が安心して体験できます。
  • 新しいビジネスフレンドが作れます。
  • 未来のVRミーティング体験に必要な仲間がいます。
  • 就職や副業・起業に活かせます。
  • 親子体験、デートコース、ご夫婦で楽しみながら学ぶ

VR体験の内容

  • Part:1 Quest2の使い方練習 約30分
  • Part:2 皆で体験するアバター交流こそメタバース!
  • Part:3 VRゲーム体験  約10分
  • Part:4 大好評です。メタバースセミナー  約30分

現在、「メタバースの学校」では、地域FCを募集しているようです。

以下、参照元

メタバースで学校生活を送るメリット

立体的な学習が可能

メタバース上で学校をすることで、立体的な学習が可能になります。例えば、3Dで立体的にものを見ることによって、平面上で確認するよりもより臨場感を持って学ぶことができます。自分で作成した3Dコンテンツ等を立体的に確認することで、より詳細に状態を見ることができます。

体験学習が実現

メタバース上では、体験学習を実現することができます。例えば、現実では危険な実験や操作を、仮想空間で安全に体験できるようになります。また、実際に触れることのできないものを自由自在に操作できるため、学習効果が高まる可能性があります。

学習の自由度が高い

メタバース上では、時間や場所の制限を受けずに、自由に学習することができます。また、講師や生徒の存在感を感じることができるため、オンライン授業に比べてコミュニケーションが円滑に行えるかもしれません。

コンテンツの幅が広い

メタバース上では、仮想空間に様々なコンテンツを配置することができます。例えば、3Dアニメーションや音声、インタラクティブな要素など、様々な手段を用いて学習コンテンツを充実させることができます。

学生の興味・関心を引き出しやすい

メタバース上では、仮想空間の自由度が高いため、学生が自分で発見したり、自分でアプローチしたりすることができます。また、仮想空間上での体験や出来事は、学生にとって興味深く感じるものが多いかもしれません。

*一部をChatGPTで作成

メタバースで学校生活を送るデメリット

機器や環境の整備が必要

メタバース授業を行うには、VRヘッドセットや高性能なPCが必要となる場合があります。そのため、学生にとっては高額な負担となる可能性があります。また、教員や学生がメタバース授業に慣れていない場合は、操作方法やトラブルシューティングなどが必要となります。

心身に悪影響を与える恐れがある

メタバースの使い方によっては、利用者の心身に悪影響を与える恐れがあります。メタバースで教育を受けるためには、専用のヘッドセットを使う必要があります。

しかし、ヘッドセットを長時間装着すると、体に疲れが出ますし、目にも負担がかかります。結果的にメンタル面においても影響が出る可能性があるのです。メタバーズの普及のためには、メンタル面での影響や眼精疲労の増加といった課題が多く残ります。

*参考リンク

プライバシーやセキュリティの問題

メタバースは、現実世界とは異なる世界観を提供するため、仮想世界内でのプライバシーやセキュリティの問題が発生する可能性があります。例えば、仮想世界内での個人情報の漏洩や、仮想通貨を使用する場合には、不正アクセスや詐欺のリスクがあるため、セキュリティに配慮する必要があります。

*文章の一部をChatGPTにより作成

海外の大学によるメタバース活用事例

ハーバード大学院

ハーバード大学院の卒業生がVRプラットフォーム「Mesmerise」で同窓会を実施しました。

「Mesmerise」はMeta Quest 2から使用できるメタバースサービスです。今回の同窓会は、ハーバードの「アドバンスト・マネジメント・プログラム」の2017年度卒業生が5年ぶりの会として企画したもの。計画時(新型コロナウイルスによる)渡航制限などが厳しかったことから、同窓会をバーチャルで行うことが決定されたそうです。

同窓会は、「Mesmerise」の顧問で、大学の卒業生でもあるショーン・ウェスト氏が主催。28ヵ国から90人が集まりました。同窓会は、指導教員だったラムジー・グラティ教授の出版記念会を兼ねていたとのこと。

同窓会は、グラティ教授の挨拶後、グループに分かれて会話。その後全員でワールド内のプラザに集合し、ソーシャル交流バーチャルワーキングなどが行われました。同窓会の開催時間は、VR酔いを感じる人が少ないよう、最大90分に設定されていたそうです。

ウェスト氏は、「Mesmerise」での同窓会は、Zoomなどでの通話と比較して、より現実の同窓会に近かったと説明。以下のようにコメントしています。

ウェスト氏
ウェスト氏

「Zoom」では、1対1で話をするために人を呼び止めたい場合、休憩室を作って参加するように言わなければならず、排他的でした。一方、VRでは(人が集まる)広場から移動するだけで、他の人の声が聞こえません、実生活と同じような感覚なのです。

ミズーリ州立大学

ミズーリ・サザン州立大学の看護学部は2021年7月19日、匿名の篤志家からの多額の寄付による、医療用VRシミュレーションラボに必要な機器の購入を発表しました。同大学からは寄付への感謝に加え、看護プログラムへの大きな変化に対する期待のコメントも発表されています。

看護学科の学科長であるLisa Beals博士は、「このラボにより、学生は臨床現場に入る前に安全な環境でスキルを練習し、学習効果を高めることが可能となります」と述べています。

同ラボではVRゴーグルとコントローラーを使って、苦痛を感じている患者への対応を想定したシナリオをあらかじめシミュレーションすることができます。このシナリオでは、患者の評価、機器の使用、患者や家族との会話などの作業を、VR内で行うことができるとのことです。例えば、看護学生が呼吸困難の患者のベッドサイドにいるシナリオでは、適切な機器を選び、酸素吸入に必要な手順を踏んで、患者のケアを促進するといった流れを学習することができます。

このVRラボは、キャンパス内のヘルスサイエンスセンター内の一室に設置される予定で、2022年秋学期の開始までには全ての設備を整えることを目標としています。

これまでにも同校にシミュレーションセンターはありましたが、今回のVRラボにより、学生はバーチャルでスキルを学び、シミュレーションセンターでマネキンを使って実際に体験してから、臨床に臨むことができるようになります。VRラボにより、学生が多層的なアプローチで学ぶことができるようになると期待されています。

*参考リンク

スタンフォード大学

アメリカのスタンフォード大学で、Oculus Quest 2とVR環境を活用して行われるコース「Virtual People」が実施されています。

「Virtual People」は、スタンフォード大学では初となる授業のほぼ全体でVRを使用する講義です。同名のコースは以前から存在しましたが、近年VR技術が講義に導入されました。授業では、VRがカルチャー面やエンジニアリングなど、エンターテイメント以外で、VRがどのように浸透し、進化してきたかをリモート講義の形式で学びます。

クラスもカリキュラムで最もポピュラーなのは、メニューコマンドとプログラミングを組み合わせて、VR環境を構築する演習とのこと。VR内での“課外学習”として、人種的不平等に直面した男性の人生を体験することで、人種的寛容さを学べるコンテンツなどもあります。

授業でのディスカッションは、生徒たちが“円陣を組む”形で行われます。この形式によって、PCでのWeb授業(会議)には存在しない空間次元(spatial dimension)を実現するそうです。

講義は2021年夏から実施されており、数百人の生徒が参加。講師と生徒は、夏に60,000分(約41日間)、秋に140,000分(約97日間)の時間をVR内で過ごしたとStanford Newsは説明しています。

*参考リンク

まとめ

いかがだったでしょうか。メタバースによる教育への取り組みは全世界で進んでいます。様々な意見がありますが、AR、VRどちらもどんどん進化していることは事実です。ハードも次々に新しいデバイスが登場していますし、モーショントラッキング等のセンサーも高機能化して行っています。それに伴って、ソフトの方での制御範囲も進化しており、画像認識やトラッキング技術が高性能化しています。今後の発展に期待してしまいます。