AI-Tech-Lab愛知支部で学生エンジニアの代表をしている大野です。
将来エンジニアになりたい学生は、ただ技術に関する勉強をするだけでなく、今のうちから様々な実践経験を積んでおく必要があると私は思っています。会社では自ら学ぶことだけでなく、話し合いや大人数での共同開発など、普段の学校生活では体験できないようなことが要求されてくるからです。AI-Tech-Labでは、将来活躍できるエンジニアを育成するために、中小企業のPoC開発から自社開発、勉強会でのアウトプットなど幅広く活動しています。
今回はその中でも、私たち学生エンジニアが行なっている自社開発について紹介します。
もくじ
学生エンジニア集団「AI-Tech-Lab」とは
AI-Tech-Labでは、エンジニアとして学生のみを採用しています。学生たちは開発に向け、基本的なプログラミングの習得からAIに関する理解、そのほか幅広く開発に関する勉強をしています。
学校で学ぶような内容だけでなく、実践的な経験を積むことを目的として、チーム内での話し合いや外部からのアドバイスをもとに開発を進めていきます。
日々の学習を通して、インプットだけでなくチームに対して自分が学んだ情報をアウトプットをするような機会もあります。AI-Tech-Labに関する詳しい情報は以下の記事でご覧ください。
▼AI-Tech-Labについて
【低予算でAI導入】学生エンジニア集団「AI-Tech-Lab」とは?AI人材の育成という社会の目標にむけて、AI-Tech-Labの学生がエンジニアの卵として成長していくことが期待されますね。
AI-Tech-Labの2つの自社開発
AI-Tech-Labの学生エンジニアは、中小企業からの受託開発以外に自社開発を二つ行っています。技術力向上やチームでの開発という実践的な経験を事前にしておくことを目的としています。
自社開発の内容としては、以下の二つがあります。
・Twitterのつぶやきから人々の考えを評価するAI
・ボードゲーム「クアルト」の対戦AI
どれも学生の間には経験することのないような開発内容です。チームとして一つのプロジェクトを進めるというような機会はほどんどないため、とても刺激的な経験になります。
Twitterのつぶやきから人々の考えを評価するAI
Twitterにはさまざまな「つぶやき」が日々投稿されています。普段Twitterを見ていると、その膨大な量のつぶやきからいろいろな予想をしてみたり、初めての気付きがあったりしますよね。
AI-Tech-Labは、このつぶやき内のキーワードから大衆の思想を抽出するAIを開発しています。
例えばコロナウイルスの話題に対して、人々のつぶやきからどのようなキーワードが多く飛び交っているか、どのようなキーワードに対してネガティブに感じているかというようなことを可視化しながら評価してくれます。
これには、Pythonというプログラミング言語を用います。Twitter内のキーワードを抽出し、自然言語処理という特殊な技術を取り扱います。
ボードゲーム「クアルト」の対戦AI
クアルトとは、4×4の盤の上に「高さ、色、形(四角か丸)、穴が開いているかいないか」という4つの特徴を持ったコマを置くボードゲームです。このどれかの特徴が斜め含む4つ一列に並ぶと勝利します。
要素の多い三目並べのようなものなんですが、このゲームの面白いところは、置くコマを相手が選ぶところです。
自分が不利にならないように相手のコマを選ぶのは人間でも結構難しいです...
このボードゲームの対戦AIを現在AI-Tech-Labで開発中です。これには一つ目の開発と同様、Pythonというプログラミング言語を用いて、強化学習という人工知能に関する技術を用います。
この強化学習についてですが、プログラムでAIから見て相手が不利になるような行動をしたり、自分が有利になるような行動をすると「報酬」というポイントが得られるようにします。この報酬をいかに高くできるかということをたくさんの試行を通してAIに学習させることで、強いAIが出来上がっていきます。
まとめ
以上がAI-Tech-Labで現在行っている自社開発の内容になります。
これらのことを通して学生たちのスキルがますます向上していくことが楽しみですね。
開発の状況も随時投稿されるのでお見逃しなく!ここまでご覧いただきありがとうございました!
このAI-Tech-Labでは、このほかに中小企業のPoC開発の依頼を受け付けています。AI導入に興味がある方や不明な点がある方はこちらの無料個別相談へのご予約をお願いします。