何ができるの?AI搭載の営業支援システムの特徴と中小企業向けツール4選

近年、AIが広く普及し様々な業界や職種でのAI活用が進められています。その広がりは、人と人とのやりとりが多いと言われる営業職でも例外ではありません。

今回の記事では、AI搭載の営業支援システムの特徴や、中小企業にオススメの営業支援システムを紹介します。

営業支援システム(SFA)とは

営業支援システム(SFA:Sales Force Automation)とは、営業活動の記録、進捗状況、顧客情報の管理などの様々な営業に関わる情報を ”見える化” することで生産性向上や効率化を図るためのツールです。

元々はアメリカで提唱されたSFAですが、日本では2000年代の通信インフラの整備とともに普及が進み、その市場は年々拡大傾向にあります。従来はエクセルなどで管理していた営業に関する情報をSFAで管理することで、情報共有がしやすくなり、リアルタイムの進捗確認も可能になります。

AI搭載の営業支援システムの特徴

従来型のSFAは顧客情報や案件情報をデータベース化するといった「管理」を担っていましたが、AI搭載型では従来の管理するという役割に加えて「提案」まで可能になります。

従来の営業というと、属人性が高い業務をイメージされますが、営業プロセスの中にはパターン化が可能な要素も含まれています。パターン化が可能な部分は抽出してAIに任せ、顧客とのやりとりなど人間にしかできない部分に今まで以上に集中して業務に取り組むことで生産性の向上に繋がります。

また、AI搭載のSAFを活用することでこれまで経験や直感に頼りがちだった予測や意思決定の質が向上し、現場の負担軽減を見込めます。

中小企業におすすめ!AI搭載の営業支援システム(SFA)4

Sales Force Assistant

Sales Force Assistantは株式会社NIコンサルティングが提供するSFAです。NIコンサルティングでは、営業マンを管理するためのツールではなく、営業マンを支援するための「真の営業支援システム」を目指して開発を行っています。

特に、営業マン一人一人に専属のAI秘書がつくアシスタント機能はまさに営業マンを支援することことが念頭に置かれた機能ではないでしょうか。日報作成やスケジュール管理といった日々の業務はもちろん、業務のヌケモレや提案タイミングの顧客を教えてくれます。また、AI秘書のアドバイスに対して、それぞれの営業マンがフィードバックを与えることで、AI秘書は賢く成長していき、より的確でパーソナライズされた営業支援が行なえるようになります。

Senses

Senses(センシーズ)は株式会社マツリカが提供する、「現場の定着」にフォーカスしたSFAです。

従来のSFAは営業マンの管理を目的にしているものも多く、現場の営業マンにとっては情報を入力する手間が増えるとの声も多く挙がっていました。営業活動の属人化を防ぎ組織全体として営業活動の効率化を図るためには、SFAの導入だけではなく、現場がSFAを使いこなせることが重要です。Sensesは、導入しただけで誰にも使われないSFAではなく、現場ファーストで直感的に操作できるUIデザインが特徴です。

また、マルチデバイスに対応しており外出先からの作業にも問題なく対応できることも重要なポイントですね。

WaWaFrontier

WaWaFrontierは株式会社アイアットOECが提供するSFAです。日報入力や進捗管理、行動分析、受注予定表、顧客面談履歴照会といった基本的な機能を備え、初期費用0円で最低利用期間も1ヵ月からと導入しやすいことが特徴です。

最低限の機能からSFAを導入したい企業や、高機能なSFAを導入したが使いこなせずに料金だけ払い続けている企業は試してみる価値があります。また、シンプルで扱いやすいSFAであることから、IT初心者が多い会社にもおすすめです。

GRIDY SFA

GRIDY SFAはナレッジスイート株式会社が提供するSFAで、営業報告を最短3ステップで入力するだけで顧客情報を整理しPDCAサイクルに有効なデータを抽出できます。また、利用するユーザー数に応じて費用が高くなるSFAが多いですが、GRIDY SFAは同じ金額のままでユーザー数を無制限に増やすことができます。

多くの営業マンを抱えている企業や、公立的にPDCAを回して業務効率化を図りたい企業におすすめです。

まとめ

AI搭載の営業支援システムは顧客情報や案件情報を管理するだけではなく、スケジュール管理や日々の業務、社内でのコミュニケーションを円滑にしたり、適切なタイミングで通知をしたりと営業マンをサポートしてくれます。

営業職は人と人とのやりとりが多くAI導入が難しいと思われがちですが、業務を細分化して考えることでAIに任せられる部分、むしろAIに任せた方が効率的になる部分が見えてくると思います。

うまくAIを活用して、人はより生産性の高い仕事に集中できるようになると良いですね。